さとうわきこ さく・え
おなじみのばばばあちゃんシリーズ。
肝っ玉ばあちゃんのすこし不思議でおかしいお話。
就学前~小学校低学年向けかな?
ペン画と豊かな水彩が温かみを感じさせます。
あらすじ
ある日ばばばあちゃんはすいかの種を植えました。
それをこねこが見ていて……、
こいぬやうさぎやきつねも巻き込んで、ばばばあちゃんの庭から起こった
ある夏のひと騒動。
なかなか豪快なばあちゃん
大人になって改めて読んでみると、なかなか理不j……豪快な御母堂だこと。
動物たちもそれぞれなかなかいい性格をしているが、毒気は無く無邪気だ。
ばばばあちゃんの庭から森まで巻き込んだ騒動は、小気味のいいオチを迎え
そこから更にラストの1シーンでほっこりさせる。さわやかな読後感だ。
中世にも近代にも現代にも見えて、かつ無国籍な情緒がファンタジーをすんなり
受け入れさせてくれる。
やわらかい絵柄ながらも、画力に裏打ちされた建物や植物は存在感があり、
余白を残しつつもびっしりと書き込まれたメインシーンはずっと見ていられる。
夏にぴったり⁉
夏にはすいかが食べたくなるが、時々は取り除かれるだけの種に思いを馳せて頂きたい。
この本を読んで、お子さんが「スイカの種を植えたい」と言ったら、
自己責任でお願いします。
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