さいと ゆふじ さく
就学前~小学校低学年向け。
柔らかく緻密な描写で、ルーマニアの生活を紹介してくれます。
アメリカやら韓国やらに比べると、多分あまり馴染みのないルーマニア。
はるか遠く東欧の冬のひと時を、それほど多くない情報量で綴っています。
あらすじ
ぼくはるーまにあのこどもです。
ぼくのむらは、ふゆになるとまっしろなゆきでいっぱいになります。
ぼくのいえや、かぞくや、きょうかいでのことなどをしょうかいします。
おいしいものや、たのしいにちようびがあって
きょうもしあわせにくらしています。 ぶんぶん!
ほんのすこしの異文化体験
すべてひらがなで、表紙には『年中向き』とあります。
異文化に触れるというよりかは、別の文化があるということを
ぼんやりイメージするくらいの情報量でしょうか。
筆者は30年以上振りに読んでも、雪国であること、教会のこと、
『ぶん』という言葉は覚えていましたが、「ルーマニア」は残ってはいませんでした。
でもそのくらいが丁度良くも思え、同時にいくらでも深堀りできる文化の一端が
散りばめられていて、『外の世界』に興味をもつ「とっかかり」になるのではと感じました。
それもあって就学前におススメできると思います。
手に入りにくい?
紹介しておいてなんですが、アマゾンでも楽天でも見つかりませんでした。
中古で販売している方が少し見つかったくらいで、
公式である福音館さんでも品切れ状態とのことです。
👇福音館さんのページ👇
ぼくのむらはね、ぶん|福音館書店
ぼくのむらはね、ぶん。子どもたちに長く読み継がれる絵本・童話・科学書を作り続けている福音館書店の公式サイト。
代わりにでもないですが、ルーマニアにヨーロッパ文明の源流が
あったとされる『ドナウ文明』仮説の登場から大事件に巻き込まれる
『マスターキートン』貼っときます。
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